日本語教師のための公開研修講座

2006年(第22回)
日本語教師の役割とは何か
― 教室のウチでできること・ソトでできること ―

6月25日(日)

午前10:00〜10:10
挨拶 (社)国際日本語普及協会 理事長 西尾珪子

午前10:10〜11:50
ウチとソトを結ぶ日本語教育
鎌田 修
(南山大学)

先生の言うことは分かるが、一歩外に出ると何を言われているか分からないという学習者の声をよく耳にする。ここでは教室のウチとソトはどのように結ぶべきかという観点から日本語教師の役割を考察する。

<参考文献>
国立国語研究所日本語教育センター編(2001)『シンポジウム「ウチ」と「ソト」を結ぶ日本語教育―平成12年度日本語教育相互研修ネットワーク地域研修会(函館会場)報告書―』国立国語研究所日本語教育センター
鎌田修他 (2001)「連載:ウチとソトを結ぶ日本語教育」『月刊日本語』(4月号〜10月号) アルク

午後1:10〜2:50
ウチ・ソト再考:「学習環境のデザイン」という見方
柳町智治
(北海道大学)

日本語教育の分野でこれまで様々に議論されてきた「ウチ・ソト」の問題について、それぞれの 環境におけるインタラクションに焦点をあてながら「学習環境のデザイン」という立場から再検 討したい。

<参考文献>
柳町智治 (2006-a予定)「理系大学院留学生と指導教員のインタラクションと 評価の形成−実践への参加とその組織化の観点から−」 上野直樹・ソーヤーりえこ (編)『第二言語学習への状況論的アプローチ―「教授法のデザイン」から「学習環境のデザイン」 へ―』 凡人社
柳町智治 (2006-b予定)「教室における知識・情報のネットワーク―入門フランス語クラスでの調査から―」2006-aの共著書所収

午後3:00〜4:30
ビジネス場面と授業をつなぐ「学習者と教師の役割」
内海美也子
((社)国際日本語普及協会)

学習者が「自身のビジネス遂行力を日本語で発揮する」 には何ができればよいのか、 それを教師はどのように支援できるのか、個人授業の取組みを報告する。

<参考文献>
品田潤子・吉田依子・内海美也子(2005)「ビジネス日本語のCan-do-statementsの記述―目標設定・プログラム作成・評価のために―」『2005年度日本語教育学会春季大会予稿集』(社)日本語教育学会,212-213
Association for Japanese-Language Teaching (1998) Japanese for Professionals. Kodansha International

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