午前10:00〜11:45
「文法の習得」について考える
―授受動詞を例として―
姫野伴子(埼玉大学)
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学習者がある文法項目を「習得した」と言えるようになるまでに、教師は何をどのように教えればよいのか。授受動詞を例に段階性が要求される学習者のための「文法」を検討したい。
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午後12:45〜2:15
学習者が創り出す文法
迫田久美子(広島大学大学院)
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日本語教師の文法と学習者の文法がどのように違うのか、なぜ学習者は独自の文法を産み出すのかの謎解きを紹介しながら、学習者文法への現場教師の工夫と対策を考える。
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午後2:30〜4:15
学習者のための表現文法
川口義一 (早稲田大学大学院)
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学習者のための文法を考える上で必要とされる「文脈化」の効果を述べると共に、「働きかける表現」を例に、依然日本語教育の現場で主流である文法積み上げ式と比較しながら、表現のための文法指導のアイデアを紹介する。
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<参考文献>
白川博之(2002) 「記述的研究と日本語教育─『語学的研究』の必要性と可能性─」『日本語文法』2巻2号、pp.62-80.
庵功雄・高梨信乃・中西久実子・山田敏弘(白川博之監修) (2001)『中上級を教える人のための日本語文法ハンドブック』スリーエーネットワーク.
張麟声(2001) 『日本語教育のための誤用分析─中国人話者の母語干渉20例─』スリーエーネットワーク.
新屋映子・姫野伴子・守屋三千代(1999)『日本語教科書の落とし穴』アルク.
益岡隆志(2001)「日本語における授受動詞と恩恵性」『言語』4月号、大修館書店.
山田敏弘(2000〜2002)「日本語におけるベネファクティブの記述的研究」第1回〜第14回、『日本語学』19巻11号〜21巻1号、明治書院.
野田尚史・迫田久美子・渋谷勝己・小林典子(2001) 『日本語学習者の文法習得』大修館書店.
海保博之・柏崎秀子(編)(2002) 『日本語教育のための心理学』新曜社.
迫田久美子(2002) 『日本語教育に生かす第二言語習得研究』アルク.
川口義一(2003)『表現類型論から見た機能の概念―働きかける表現』の提唱―』講座 日本語教育第39分冊 早稲田大学日本語研究教育センター、pp.29-41.
蒲谷宏・川口義一・坂本恵(1998) 『依頼表現方略の分析の記述―待遇表現教育への応用に向けて―』 早稲田大学日本語研究教育センター紀要 早稲田大学日本語研究教育センター.
蒲谷宏・川口義一・坂本恵(1998) 『敬語表現』 大修館書店.
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